クラウドはどこを選んで、どう使い分ける?

クラウドって何?

 そもそも「クラウド」って聞くことがあるけど、なんだろう?それこそ「雲をつかむような話で、よくわからない。」という方が多いのではないでしょうか。

 インターネットというのは、パソコン同士をつなぐネットワークをさらに世界的レベルでつながることを可能にした仕組みで、現代では現実にそれが可能になっています。しかも、手のひらに収まるスマホのような端末でも、インターネットは利用できます。

 つまり現代では、どこにいても世界の情報にアクセスすることが可能になっています。これまで1台のパソコンだけで編集して保存していた文書なども、インターネットにつながった他の端末からもアクセスできるとなにかと便利です。

 もちろん、秘密の文書とまではいかなくても、非公開の文書まで世界中から見られては安心できません。そのために用意されているのがクラウドです。

 クラウドにアクセスするためには、ユーザー名とパスワードのような「アカウント」が必要です。

クラウドを使うメリット

 上記のようなセキュリティだけでなく、クラウドを使うことで、たくさんのメリットがあります。

・特別な機器がいらない

 新しくハードディスクを接続したり、パソコンを追加したりする必要はありません。また自分でサーバーを設置したり、管理したりすることもありません。

・場所を選ばない

 クラウドに保存したファイルは、自宅のパソコンでも、外出先のスマホでも見ることができます。たとえばクラウドのGoolgeフォトに保存した写真を、スマホのGoogleフォトアプリでも見ることができます。Googleフォトは、こうしたクラウドの利点を利用したサービスのひとつです。

・使い始めるのはカンタン

 クラウドサービスに登録をすれば、すぐに使うことができます。スマホで使うときは、アプリが必要になりますが、アプリそのものは基本無料です。利用するサービスによっては容量に応じて料金が変わりますが、少ない容量であれば、多くの場合無料で使うことが可能です。

クラウドを使うデメリット

 ユーザーが管理しなくていいのはメリットですが、クラウド側で万が一トラブルがあったり、サービスが終了する場合は、データを失うリスクがあります。実際にいくつかの事例をあげることができますが、ほとんどが人為的なミスによるものです。過去の事例ではバックアップがあったため、復旧できたケースもあります。自然災害や火災等によるデータの消失ということもありえないわけではありません。クラウド側の容量の節約という意味でも、ユーザー側でもバックアップを残しておく必要があるかもしれません。

 クラウドに限りませんが、利用するアカウントのユーザー名、パスワードを忘れてしまうと、利用そのものができません。

よく使われているクラウドサービス

 Windowsパソコンでは、Microsoft の OneDrive(ワンドライブ)があらかじめ使えるように設定されています。新しくパソコンを買い替えたり、WordやExcelなどのMicrosoft製品を導入すると、使える容量が増えることもあって、便利なサービスです。もちろんWindows以外のパソコン、スマホ等でも利用できます。

 Macでは、iCloud(アイクラウド)が標準で使えるクラウドサービスです。Macで使用されるアプリの多くは使用するデータをiCloudに保存することができ、設定で利用する・しないをアプリごとに選択できます。

 スマホを契約する際にほとんどの方がGoogleアカウントを設定されると思います。そのGoogleアカウントを使ってさまざまなGoogleのサービスが利用できます。さきに例としてあげたGoogleフォトをはじめ、Googleのサービスのほとんどがクラウド利用を前提としたサービスです。その中でも、Googleドライブはさまざまな種類のファイルの保存に対応しています。

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